新型コロナウイルス対応に関する加盟団体へのお願い

障害者(児)を守る全大阪連絡協議会

代表幹事 泉本 徳秀

代表幹事 井上 泰司

代表幹事 播本 裕子

 各団体におかれましては、新型コロナ禍の広がりの中、様々な活動にご奮闘されていることと存じます。 すでにご案内させていただいている通り、障連協は定例の総会開催は中止し、総会議案へのご意見を個別にいただく方式に改めさせていただきました。ぜひ総会議案書の内容をご確認の上、ご意見をお寄せいただくとともに障連協活動への継続した協力をお願いいたします。 また障連協結成50周年を祈念して作成した「記念誌」につきましても普及へのご協力をいただければ幸いです。

 さて、感染が広がっている新型コロナウイルスについて、障害者関係者から多くの不安や心配の声が広がっています。障連協は現在きょうされん大阪支部などと協力して、実態や課題の把握を行うとともに、行政関係への要望・問い合わせを適宜行い、正確な情報提供や改善に向けた対応に努めているところです。

障連協加盟組織におかれましても日々変化する事態に適切に対応するため、以下の視点をふまえた対応に心がけていただきますよう呼びかけます。

<障連協の基本的な立場>

① 障害ゆえの困難をもつすべての人が、「生命の選別」の対象とされず、障害ゆえの困難さを、適切な社会的支援を通して解消するための環境整備を緊急に整備すること。

② 行政が個々の障害児者に対して、それぞれの障害に配慮した適切な情報提供を行うようにすること。

③ 医療・福祉等の従事者との共同を図り、利用者だけでなく従事者・支援者への保護施策が適切に行われるようにすること。

④ 障害児者・家族の孤立を原因とする虐待やメンタル不調、パニック等を生み出さないためにも「一人ぼっちの障害者・家族」を生み出さないこと。

 以上の視点から、現在進められている新型コロナウイルスへの対応策は「後追い」の域を出ず、ましてや障害児者への合理的配慮への具体的な課題への対応とは程遠い状況と言えます。 こうした現状を打開するため、具体的な不安や課題を把握して、改善の課題につなげていくことが大切です。 

障連協として、加盟各団体に以下の取り組みを呼びかけます。

1.各構成員への電話やメールなどで連絡を取り、「不安・要望等」などを聞き取りましょう。そこで出された声を障連協事務局に集中してください。この活動はまた、障害児者・家族の「孤立」「メンタル不調」を防止する力にもなります。「一人ぼっちの障害者・家族をつくらない」ための活動として位置づけましょう。

2.活動を通して明らかになったことをはじめ、私たちの活動や情報が迅速に共有できるようにするための連絡体制を整備していきましょう。

 先の見通しが持ちにくい中、社会の中に様々な不安が広がっています。そんな中、障害児者・家族の声を幅広くうけとめ、連帯・団結を呼びかけていくことは障連協運動の真骨頂です。各団体のご奮闘を心から呼びかけます。

(2020年4月24日掲載)